衛生監視員はじめました

食品衛生の話と、衛生監視の公務員試験のことについて書きます。

専門問題を解いてみよう 7

平成28年 衛生監視(衛生) 問題2

(2)次の①~④は、グラム染色法の手順に関する記述であるが、文中の空所ア~ウに該当する語を解答欄に記入せよ。

 ① 材料をスライドグラスに固定後、[ア]で1分間染色する。
 ② [イ]で1分間媒染する。
 ③ 95%エタノールで脱色する。
 ④ [ウ]で染色する。

 

 <解答>

ア Hucker液  イ シュウ酸アンモニウム  ウ サフラニン液

 

グラム染色は、細菌類を色素によって染色する方法の1つで、細菌を分類する基準の1つです。
グラム染色性の違いにより、細菌は、グラム陽性菌グラム陰性菌に分けられます。


グラム陽性菌グラム陰性菌について

典型的なグラム陽性菌は、細胞壁が厚いペプチドグリカンとタイコ酸、多糖から成ります。
グラム陰性菌では、細胞壁が薄いペプチドグリカンと外膜から成っています。外膜はリポ多糖、リン脂質、リポタンパク質から成ります。

グラム染色性がグラム陽性菌グラム陰性菌で異なる理由

グラム染色性が異なるのは、エタノールで1分間脱色する際に、グラム陰性細菌では細胞壁に脂質が多く、ペプチドグリカン層が薄いために脱色が起き、グラム陽性菌では細胞壁のペプチドグリカン層が厚く脂質が少ないため脱色が起きないためです。脱色の起きたグラム陰性菌は、サフラニン液により薄紅色に染色されますが、グラム陽性菌は、染色が起きず濃紫色に染まります。


 

微生物学の勉強が心配な方は、隙間時間の勉強に便利な『休み時間シリーズ』をおすすめします。
項目ごとのポイントと章末の練習問題で着実に理解することができます。微生物についてや、ウイルスと細菌の違いなど、図や写真で分かりやすく解説されています。

休み時間の微生物学 第2版 (休み時間シリーズ)

休み時間の微生物学 第2版 (休み時間シリーズ)

 

 

『KS好きになるシリーズ』もおすすめです。カラーイラストと分かりやすい内容に、確認問題つきです。
食中毒からインフルエンザ、デング熱エボラ出血熱などの感染症まで抑えた一冊です。

好きになる微生物学 (KS好きになるシリーズ)

好きになる微生物学 (KS好きになるシリーズ)